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BMW1シリーズは壊れやすい?中古車が安い理由も解説

もくじ

BMW1シリーズは本当に壊れやすい?その真実と評判

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「BMWの1シリーズが欲しいけれど、すぐ壊れると聞いて不安」
中古車サイトで魅力的な価格の車両を見つけても、このような懸念から購入に踏み切れない方は少なくありません。

結論から申し上げますと、現在のBMW1シリーズは、「適切なメンテナンスさえ行えば、日本車と同様に長く乗れる車」です。しかし、インターネット上で「壊れやすい」という声が無くならないのには、明確な理由があります。

ここでは、なぜそのように言われるのか、実際の信頼性はどうなのかについて、真実を解説します。

「壊れやすい」と言われる最大の原因は「消耗品の考え方」

日本車とBMW(ドイツ車)では、クルマ造りにおける「消耗品」の定義が根本的に異なります。

  • 日本車:10万キロ無交換でも走り続けられるような「耐久性重視」の部品選定
  • BMW:最高のパフォーマンスを発揮するために、一定期間ごとの「交換を前提とした」部品選定

例えば、ゴム製のパッキンや樹脂パーツなどがこれに該当します。BMWは、本来の走行性能や乗り味を維持するために、これらの部品を定期的にリフレッシュする必要があります。

これを「メンテナンス」と捉えるか、「故障」と捉えるかで評価は大きく分かれます。日本車と同じ感覚で「乗りっぱなし」にしてしまうと、オイル漏れや水漏れが発生するため、結果として「BMWは壊れやすい」という評判に繋がってしまうのです。

モデル別に見る故障リスク(E87・F20・F40)

一口に「BMW1シリーズ」と言っても、世代によって信頼性は大きく向上しています。中古車市場で見る主な3つのモデルについて傾向を整理しました。

初代(E87型):2004年〜2011年

現在の中古車市場では非常に安価ですが、経年劣化が進んでいる個体が大半です。オイル漏れや樹脂パーツの硬化・破損のリスクが高く、購入後の修理費用がかさむ可能性が高い世代と言えます。DIYで整備できる上級者以外には、あまりおすすめできません。

2代目(F20型):2011年〜2019年

現在の中古車市場の中心となるモデルです。初代に比べて信頼性が飛躍的に向上しており、特に2015年以降の「後期型」は、エンジンや電装系のトラブルも大幅に減少しました。初めてBMWに乗る方にとって、最もバランスの良い選択肢です。

3代目(F40型):2019年〜現在

駆動方式がFR(後輪駆動)からFF(前輪駆動)に変更された現行モデルです。設計が新しく、日本車からの乗り換えでも違和感なく乗れる信頼性を持っていますが、車両価格はまだ高めです。

オーナーのリアルな口コミ・評判まとめ

実際にBMW1シリーズを所有しているオーナーの声には、以下のような傾向が見られます。

【ネガティブな評判】

  • 「天井の内張りが垂れてきた(E87等の古いモデル)」
  • 「センサーのエラーで警告灯が点灯しやすい」
  • 「パワーウィンドウが動かなくなった」

【ポジティブな評判】

  • 「高速道路での安定感は日本車のコンパクトカーとは別物」
  • 「定期点検さえ受けていれば、道で止まるような大きな故障はない」
  • 「ボディ剛性が高く、守られている安心感がある」

致命的なエンジンブローなどの報告は少なく、多くのトラブルは「センサー類の誤作動」や「経年劣化によるゴム部品の寿命」に集中しています。「壊れる」というよりも「手入れが必要」という認識を持つことが、BMWライフを楽しむ秘訣です。

なぜBMW1シリーズの中古車は安いのか?5つの理由

中古車検索サイトを見ると、BMW1シリーズが国産の軽自動車よりも安い価格で売られていることがあります。「こんなに安いのは、事故車や欠陥車だからではないか?」と疑ってしまうのも無理はありません。

しかし、1シリーズが安い理由は「品質の問題」ではなく、「市場の需給バランス」と「輸入車特有の事情」によるものがほとんどです。ここでは、その主な理由を5つに分解して解説します。

理由1:流通台数が多く供給過多であるため

BMW1シリーズは、BMWのエントリーモデルとして新車販売台数が非常に多い車種です。多くの人が購入した分、中古車市場に流れ込んでくる台数も膨大になります。

中古車の価格は「需要と供給」で決まります。「売りたい車(在庫)」が多すぎるため、価格競争が起きて相場が下がっているのが最大の要因です。品質が悪くて売れ残っているわけではありません。

理由2:輸入車特有の「値落ち(リセールバリュー)」の早さ

一般的に、日本国内における輸入車は、国産人気車(トヨタのSUVやミニバンなど)と比較して、新車登録からの値下がり率が高い傾向にあります。

輸入車は「ステータス性」や「最新モデルであること」に価値を置くユーザーが多く、年式が古くなると需要が落ちやすいためです。新車価格は高くても、数年経過するだけで新車時の半値以下になることも珍しくありません。これはBMWに限らず、メルセデス・ベンツやアウディなど他のドイツ車でも同様の現象です。

理由3:維持費・修理費への不安による買い控え

前のセクションでも触れましたが、多くの日本人は「外車=維持費が高い、車検が高い」というイメージを持っています。

車両本体価格が魅力的でも、「買った後の出費が怖い」と敬遠する層が一定数います。そのため販売店側は、価格を下げてお得感をアピールしないと在庫が動かないという事情があります。この心理的なハードルが、相場を押し下げる圧力となっています。

理由4:モデルチェンジによる旧型の価格崩壊

2019年に登場した現行モデル(F40型)へのフルモデルチェンジが、旧型(F20型など)の価格下落に拍車をかけました。

新型が登場すると旧型は「型落ち」となり、デザインや機能の古さを理由に価格が一段階下がります。特に1シリーズの場合、旧型は「FR(後輪駆動)」という独自の魅力があるにもかかわらず、市場全体としては「最新ではない」というだけで安く購入できる状態になっています。

理由5:一部の過走行車や低年式車が平均価格を下げている

「BMW 1シリーズ 中古」で検索して出てくる「総額50万円以下」などの激安車両の中には、走行距離が10万キロを超えているものや、15年以上前の初期モデル(E87型)も多く含まれています。

これらの条件の悪い車両が全体の平均価格を大きく引き下げている側面もあります。「安い!」と飛びつく前に、その価格にはそれなりの理由(過走行、車検切れ、年式など)があることを理解しておく必要があります。

購入前に知っておくべきBMW1シリーズの定番故障箇所

「故障」と一言で言っても、エンジンが爆発して廃車になるような致命的なものは稀です。BMW1シリーズで発生しやすいトラブルの多くは、ある程度予測可能な「定番の症状」です。

これらを事前に知っておけば、購入時の実車確認でリスクを回避したり、購入後のメンテナンス予算を立てたりすることが可能になります。

エンジンのオイル漏れ・冷却水漏れ

BMWなどのドイツ車で最も多いのが、液体類の漏れです。これはエンジンの発熱量が多いため、ゴム製パッキンや樹脂パーツが熱劣化しやすいことが原因です。

  • オイル漏れ:「オイルフィルターハウジング」や「タペットカバー」のパッキン劣化が定番です。焦げ臭い匂いがしたら要注意です。
  • 冷却水(クーラント)漏れ:ウォーターポンプやリザーバータンク(冷却水を貯める容器)の樹脂部分に亀裂が入ることがあります。

これらは欠陥ではなく、「ゴムや樹脂パーツは消耗品であり、定期交換が必要」という設計思想によるものです。中古車を選ぶ際は、エンジンルームを覗いて液体が垂れた跡がないか、甘い匂い(冷却水)や焦げ臭い匂いがしないかを確認しましょう。

パワーウィンドウやドアロック等の電装系トラブル

エンジン以外の部分でよく聞かれるのが、快適装備の不具合です。

特に多いのが「パワーウィンドウのレギュレーター故障」です。窓ガラスを上下させる機構が壊れ、窓が上がらなくなったり、落ちてしまったりするトラブルです。また、ドアロックが解除できなくなるアクチュエーターの故障も散見されます。

これらは突然起こることが多いですが、予兆として「動作音が遅い」「異音がする」などのサインが出ることがあります。試乗の際は、必ず全ての窓を全開・全閉してスムーズに動くか確認してください。

警告灯の点灯(O2センサー、イグニッションコイル)

メーターパネルにオレンジ色のエンジンチェックランプが点灯し、ドキッとさせられるのもBMWあるあるです。センサー類が非常に敏感であるため、少しの異常値でも警告を出します。

よくある原因の一つが「イグニッションコイル」の不調です。これが劣化すると、エンジンがブルブルと振動したり、加速が鈍くなったりします。消耗品の一種なので、数万円程度で修理可能なケースがほとんどです。

警告灯が点灯しても、すぐに走行不能になるわけではありませんが、放置すると触媒など高額な部品にダメージを与える可能性があります。「警告灯が点いたらすぐに診断機にかける」という習慣があれば、大きな出費は防げます。

BMW1シリーズの維持費はどれくらい?【車検・修理費】

「車両価格が安くても、維持費で破産するのではないか?」
これはBMW購入を検討する際に誰もが抱く悩みです。確かに国産コンパクトカーと比較すれば高くなりますが、工夫次第で現実的な範囲に収めることは十分可能です。

ディーラー車検と民間整備工場の費用差

車検費用は、どこに依頼するかで金額が倍近く変わることがあります。

  • 正規ディーラー:安心感は最強ですが、予防整備として「まだ使える部品」も全交換する傾向があるため、車検総額が20万円〜30万円になることも珍しくありません。
  • 輸入車専門の民間工場:整備士の腕が良く、必要な箇所だけを修理してくれるため、国産車プラス数万円(10万円〜15万円程度)で収まるケースが多いです。

新車保証が切れた中古車の場合、必ずしも高額なディーラー車検を受ける必要はありません。信頼できる「主治医」となる民間工場を見つけることが、維持費を安く抑える最大のポイントです。

万が一の故障時にかかる修理費用の目安

具体的な修理費用の相場(部品代+工賃)を知っておくことで、心の準備ができます。

  • オイル漏れ修理(パッキン交換):約3万円〜10万円(漏れている場所による)
  • イグニッションコイル交換(1本):約1.5万円〜
  • パワーウィンドウ修理:約3万円〜5万円
  • バッテリー交換:約3万円〜6万円(アイドリングストップ対応のAGMバッテリーのため高価)

BMW純正部品は高額ですが、性能が同等の「OEMパーツ(社外優良部品)」を使えば、部品代を純正の半額程度に抑えることが可能です。民間工場であれば、こうした安価な部品の持ち込みや使用に対応してくれることが多いです。

国産コンパクトカーと比較した年間の維持費

日常的にかかる固定費の違いも見てみましょう。

  • 自動車税:1シリーズは主に1.5L〜2.0Lエンジンなので、国産同クラスと変わりません。
  • 燃料代:BMWは全車「ハイオク仕様」です。レギュラーガソリン車と比較して、リッターあたり約10円〜15円高くつきます。
  • 任意保険:車両クラスにより多少高くなる傾向がありますが、ネット型保険などを選べば大差はありません。

結論として、何も故障しなければ年間維持費は国産車と大きく変わりません。しかし、前述の修理が発生した際に備え、年間5万円〜10万円程度の「予備費」を積み立てておくのが賢い乗り方です。

後悔しない!状態の良いBMW1シリーズ中古車の選び方

BMW1シリーズの中古車選びで失敗しないための鉄則は、「価格の安さだけで飛びつかないこと」です。数ある在庫の中から、長く付き合える良質な一台を見極めるための具体的なチェックポイントを解説します。

狙い目は熟成された「F20系(2代目)の後期型」

予算と信頼性のバランスが最も良いのが、2代目(F20型)の「後期モデル(2015年以降)」です。

この時期からヘッドライトのデザインが変わり、搭載されるエンジンも新しい世代のものに切り替わっています。前期型で報告されていたトラブルの多くが対策されており、「故障リスクは低いが、価格は手頃」という絶好の狙い目になっています。FR(後輪駆動)最後のモデルとしても人気があり、走りも楽しめます。

「整備記録簿」の有無と内容を必ず確認する

中古車選びで最も重要なのが、過去のメンテナンス履歴が記された「整備記録簿(メンテナンスノート)」の存在です。

走行距離が少なくても、オイル交換を何年もサボっていた車は危険です。逆に走行距離が伸びていても、毎年きっちりと正規ディーラーで整備を受けてきた車は調子が良いことが多いです。「記録簿がない車」は、どのような扱いを受けてきたか不明なため、避けるのが賢明です。

保証期間と保証内容(部位)をチェックする

輸入車の中古車を購入する場合、「保証」は命綱です。「保証なし(現状渡し)」や「1ヶ月・1,000kmのみ」といった条件の車はリスクが高すぎます。

最低でも「半年」や「1年」、できれば距離無制限の保証が付帯できるお店を選びましょう。また、保証対象が「エンジン本体のみ」ではなく、故障しやすい「センサー類」「エアコン」「パワーウィンドウ」までカバーされているかを契約前に必ず約款で確認してください。

認定中古車と一般中古車店、どちらで買うべき?

購入先は大きく分けて「正規ディーラー認定中古車」と「一般中古車店」があります。

  • 正規ディーラー認定中古車:価格は相場より高いですが、納車前の整備基準が厳格で、手厚い保証が付きます。「安心をお金で買いたい」初心者の方にはベストな選択です。
  • 一般中古車店:価格は安いですが、お店の質にバラつきがあります。選ぶなら、BMWの整備実績が豊富な「輸入車専門店」を選びましょう。軽自動車と並べて売っているような一般的な販売店は、専門知識や専用工具がない可能性があるため注意が必要です。

まとめ:BMW1シリーズは「選び方」次第でコスパ最強の輸入車になる

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ここまで、BMW1シリーズの「壊れやすい」という評判の真実や、中古車が安い理由について解説してきました。

BMW1シリーズは、決して「安かろう悪かろう」の車ではありません。日本車とは異なる「消耗品の考え方」を理解し、適切なメンテナンスを行えば、長く安心して乗り続けることができます。

最後に、失敗しないための重要ポイントを振り返ります。

  • 「壊れる」のではなく「定期交換が必要」という意識を持つ
  • 価格の安さだけで選ばず、整備記録簿が残っている個体を選ぶ
  • 予算が許すなら、信頼性が高い「F20系後期モデル」を狙う
  • 購入後のメンテナンス費用として、年間5〜10万円の予備費を見ておく

これらさえ押さえておけば、BMW1シリーズは「国産コンパクトカー並みの価格で、ドイツ車ならではの重厚な走りを楽しめる」という、極めてコストパフォーマンスの高い選択肢になります。

「いつかはBMWに」と思っていた夢を、現実的な予算で叶えてみてはいかがでしょうか。しっかりとした目利きで選んだ愛車は、日々の移動を特別な時間に変えてくれるはずです。

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